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韓国旅行で出会う
占いの文化のこと

文化 · · 読了 約7分

ひとことで

韓国で占いは特別な場所ではなく暮らしの内側にあります。旧正月前後の土亭祕訣、引っ越しの日を決めるときの손 없는 날、街に出ている四柱カフェの看板が、旅行者がいちばん出会いやすい三つです。四柱では年と月が節気で変わるため、一年の始まりは立春です。

韓国旅行中、占いの文化はどこで目に入りますか?

Answer
だいたい三か所です。旧正月前後に交わされる土亭祕訣の話、引っ越しの日取りを決めるときに出てくる「손 없는 날(ソンオムヌンナル)」、そして大学街や繁華街に出ている四柱カフェの看板です。
わざわざ探しに行かなくても、日常の会話と街の風景のなかにすでに混ざっています。

韓国で占いは、特別な場所だけにあるものではなく、暮らしの内側にあります。結婚の日を決めるとき、引っ越しの日を選ぶとき、年が改まるとき — 何かを決める場面に自然についてくる、という位置づけです。

ここで大事なのは、信じる度合いが人によって大きく違うということです。真剣に受け取る人もいれば、楽しみとして見る人も、まったく見ない人もいます。ですからこの記事は「これが当たる」とも「これは迷信だ」とも言わず、こう見てきた見方があるという距離で書いています。

四柱とは何ですか? なぜ年が1月1日に変わらないのですか?

Answer
四柱(사주・サジュ)は、生まれた年・月・日・時をそれぞれ干支の二文字で書いた八つの文字です。この八字のうち年と月は節気で切り替わるため、四柱でいう一年の始まりは1月1日ではなく立春です。
月も毎月1日ではなく、その月の節入日に変わります。ですから2月上旬生まれの方は、年がどちら側になるかの確認から始まります。

四本の柱に分けて立てた形なので四柱、文字が八つなので八字とも呼ばれます。中華圏の八字、日本の四柱推命と根は同じで、どこで分かれたのかは韓国の四柱・中国の八字・日本の四柱推命のほうにまとめました。

節気が基準だという点は、旅行者が思ったより頻繁にぶつかるところです。西暦の誕生日で干支(えと)を数えてきた方でも、1月生まれ・2月上旬生まれなら四柱で見る年がひとつずれることがあります。生まれた時刻も二文字を占めるので、時刻がわからない場合は六文字で見る方法が別にあります。

韓国の四柱は、九星気学とどう違いますか?

出発点が違います。九星気学は生まれ年(と月)から本命星を出し、そこから方位や年回りを見ます。韓国の四柱は生年月日時の八つの文字を並べ、五行の偏りと干支どうしの関係を読みます。つまり九星気学は一つの星から出発し、四柱は八つの文字から出発します。結論として似た助言が出ることはありますが、たどってきた道筋は別のものです。

暦の側にも対応するものがあります。韓国で使う萬歲曆(만세력)は、ある日の干支が何かを調べるための本であり表です。日本の暦や暦注、中華圏の農民曆・黃曆も同じ干支の体系を含んでいますが、農民曆にはその日の宜・忌まで項目として並ぶことが多い、という違いがあります。

下の表は、韓国でよく出会う慣習と、日本の似た慣習を並べたものです。どちらが正確かという話ではなく、どこが重なり、どこで分かれるかだけを書きました。

韓国の慣習日本の似たもの同じところ違うところ
四柱(사주)四柱推命 · 九星気学生まれた時点から人を読む四柱は八字から、九星気学は本命星から出発する
萬歲曆(만세력)暦 · 暦注干支と節気を収めた書萬歲曆は干支を引くことに重心があり、吉凶の項目は別立てで扱われる
土亭祕訣年始のおみくじ · 運勢本年の初めにその年の運を見る書物が一つに特定されていて、旧正月前後に集中する
손 없는 날六曜(大安・仏滅)日ごとに向く事と控える事があるとみる손 없는 날は旧暦の末尾が9・0の日で、主に引っ越しと開業に使う
宮合 · 擇日相性 · 日取り結婚や引っ越しの日をあらかじめ決める韓国では二人の四柱の相性と日取りを同じ席でまとめて見ることが多い
符籍(부적)お守り · 護符身につけたり家に貼ったりする寺で受けるものと占い処で書いてもらうもので性格が異なる

손 없는 날とは何ですか? 六曜とは違うのですか?

손 없는 날(ソンオムヌンナル)は、旧暦の日付の末尾が9または0の日です。邪魔をする気(손)がその日は空に上がって留守になる、という見方から出た言い方で、そのため引っ越しと開業のように場所を移すことに主に使われます。

六曜とは系譜が別です。六曜は先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口が順に巡りますが、손 없는 날は旧暦の末尾ひとつで決まります。日ごとに向き不向きがあるとみる点は同じでも、決め方も、実際に使われる場面も違います。日本で大安に結婚式が集中するように、韓国ではこの日に引っ越しの予約が集中して先に埋まる、という現実的な効果が出ます。

旅行者が直接使う機会は多くありませんが、韓国の友人が引っ越しの日を決める会話を横で聞けば、この言葉は必ず出てきます。旅の日取りの基準として使いたい場合は、旅行に良い日の選び方のほうが合います。

土亭祕訣とは何ですか? おみくじのようなものですか?

土亭祕訣(トジョンビギョル)は、朝鮮後期から新年の運を見てきた本です。いまも旧正月の前後によく見られ、その時期には新聞や放送、家族の会話に自然と出てきます。

おみくじと重なるのは「年の初めに一度、その年の運を見る」という位置づけです。違うのは、引く場所ではなく一冊の書物であることと、一年十二か月を一行ずつ並べて読む形式であることです。神社で引いて結んで帰る、という所作にあたるものはありません。

真剣な相談として受け取る人もいれば、年始の手順のひとつとして扱う人もいます。どちらにせよ「必ず当たる」という言い方で語られることは、あまりありません。

四柱カフェとはどんな場所ですか? 旅行者も入れますか?

四柱カフェは、お茶やコーヒーを飲みながら四柱を見てもらう店です。ソウルのあちこち、とくに大学街と繁華街にあり、看板に「사주」「타로」といった文字が並んでいることが多いです。

雰囲気は占い処よりカフェ寄りです。友人どうしで入って一人ずつ見てもらって出てくる、という使われ方が多く、一回の時間も短めです。

旅行者が知っておくとよいのは二つです。ひとつ、韓国語以外の対応ができるかは店によってまったく違います。通訳なしで行って会話が難しかった、ということはよくあります。ふたつ、四柱を見るには生まれた日付と時刻が必要です。出生時刻がわからないと見られる範囲が変わるので、事前に確認しておくと安心です。

この記事では特定の店を挙げません。「よく当たる店」という形で一軒を名指しするのはこの記事の目的ではありませんし、料金や営業のしかたも変わるので数字で書きにくいためです。気になる方は、五行で選ぶソウルの街で大学街や繁華街がどの方角にあるかを掴むところから始めてみてください。

符籍(부적)や宮合・擇日は、どう受け取ればいいですか?

符籍(부적)は、寺や占い処で出会う紙の形をしたものです。身につけたり家に貼ったりして使われてきました。寺で受けるものと占い処で書いてもらうものは性格が少し違い、お守りと護符の関係に近いと考えるとわかりやすいかもしれません。観光地の寺でも目にしますが、お土産のように扱うのは避けたほうが無難です。宗教的なものとして受け取る人が多いからです。

宮合(궁합)は二人の四柱を並べて見る相性の見方、擇日(택일)は結婚・引っ越し・開業の日をあらかじめ選ぶ慣習です。この二つはたいてい同じ席でまとめて扱われます。結婚の準備で両家が日取りを相談する場面は、いまでもよくあります。旅に置き換えると旅行の同行者との相性のような話になります。

最後にもう一度。ここに書いたことはすべて「こう見てきた見方がある」という話です。当たると決めつけず、笑い飛ばしもしない位置から見るのが、この文化といちばん楽に出会える方法だと思います。5htripも同じ姿勢で作られています。検証された萬歲曆エンジンで日付と方位を計算しますが、それを決定の唯一の根拠にしてくださいとは言いません。

念のため。この記事は韓国の慣習を紹介する文化案内です。特定の店を推薦するものではなく、医療・法律・投資の判断根拠になる内容でもありません。寺や占い処を訪ねる場合は、その場の案内と作法を先にご確認ください。

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よくある質問

韓国の四柱とは何ですか?

生まれた年・月・日・時を干支で書いた八つの文字です。年と月が節気で変わるので、一年の始まりは1月1日ではなく立春というのが要点ですね。

韓国の四柱と九星気学は何が違いますか?

出発点が違います。九星気学は本命星ひとつから、四柱は八つの文字から見ていきます。似た助言が出ても、道筋は別ものです。

손 없는 날は六曜と同じものですか?

別ものです。손 없는 날は旧暦の末尾が9・0の日で、主に引っ越しと開業に使います。六曜のように順番で巡るわけではありません。

四柱カフェには旅行者も入れますか?

入れますよ。ただし韓国語以外の対応は店ごとに違うので事前に確認を。生まれた時刻も分かると見られる範囲が広がります。