사주・八字・四柱推命、
骨格は同じで習慣が違う
韓国の사주(サジュ)、中華圏の八字、日本の四柱推命は、干支八文字という同じ骨格を使います。立春で年が替わるのも共通です。分かれるのは時柱を決める時刻の基準と、そばにある日取り・方位の習慣です。
韓国の사주と四柱推命は、別のものですか?
名前が違うので別の学問に見えますが、出発点はひとつです。生まれた年・月・日・時をそれぞれ天干と地支の一組で書けば、柱が四つ、文字が八つ出てきます。中華圏はその八文字をそのまま八字と呼び、日本は柱が四つという側を生かして四柱推命と呼びます。韓国は사주(四柱)と사주팔자(四柱八字)を並べて使います。
ですから「どの国のやり方が正しいのか」という問いは、あまり成り立ちません。三つの伝統が違う答えを出すのは、たいてい計算ではなく習慣が分かれる場所です。
三つの伝統が共有している骨格は何ですか?
四柱八文字、五行、十神、そして節気で区切る暦 — この四つは三つとも同じです。ここまでは用語を置き換えれば、そのまま通じます。
- 干支 — 十干と十二支を組み合わせて六十で回すやり方。年にも月にも日にも時にも同じようにつきます。
- 四柱八字 — 年柱・月柱・日柱・時柱の四つ。そのうち日柱を自分自身として読む子平式の読み方も、三つとも同じです。
- 五行と十神 — 木火土金水の五つと、日干から見たほかの文字との関係を十に分けた十神。日本では十神を通変星と呼びますが、中身は同じ枠組みです。
- 節気 — 年が替わるのは1月1日ではなく立春、月が替わるのは毎月1日ではなく節入りです。三つとも同じです。
古典も共有しています。子平系の古い本は中国で書かれ、韓国と日本がそれを受けてそれぞれの形に整えました。三つは分かれた枝であって、別の木ではありません。駅馬のような神殺の考え方も、表記が違うだけで三つとも使っています。
では、正確にどこで分かれるのですか?
時刻の基準がなぜ重いかというと、時辰の境目にかかって生まれた人は補正するかどうかで時柱がまるごと入れ替わるからです。子時の境目なら日柱まで動きうるので、夜子時・早子時の扱いが流派ごとに違うのもここから出てきます。都市ごとの補正値は生まれた時刻の補正にまとめてあります。
| 項目 | 韓国の사주 | 中華圏の八字 | 日本の四柱推命 |
|---|---|---|---|
| 柱の数 | 四柱八文字 | 同じ | 同じ |
| 年が替わる基準 | 立春 | 立春 | 立春 |
| 月が替わる基準 | 節入り | 節氣 | 節入り |
| 時刻の基準 | 標準時は東経135度。ソウルとの差が大きく、真太陽時に補正する流儀が広い | 全土がひとつの標準時のため、西へ行くほど補正幅が大きい | 標準時の東経135度が列島の真ん中を通るので補正幅が小さい |
| 呼び名 | 사주・사주팔자 | 八字・四柱八字・子平 | 四柱推命 |
| そばにある日取りの習慣 | 손 없는 날・土亭祕訣・宮合 | 農民曆(黄曆)の宜忌・安太歲 | 九星気学・方位除け・恵方 |
| 手に取る本 | 万歳暦(マンセリョク) | 農民曆・黄曆 | 暦・方位盤 |
上の三行は事実上同じで、下の四行が実際に違う場所です。とくに最後の二行は四柱推命の理論ではなく、その国の生活習慣だという点が大切です。
同じ概念を、国ごとに何と呼びますか?
用語が違うだけで別の概念に見えることがよくあります。対応さえ分かれば、三か国の資料を混ぜて読めます。
| 概念 | 日本 | 韓国 | 中華圏 |
|---|---|---|---|
| 八文字の全体 | 四柱推命の八字 | 사주팔자 | 八字 |
| 生まれた日の柱 | 日柱 | 일주(日柱) | 日柱 |
| 日干とほかの文字の関係 | 通変星 | 십신(十神) | 十神 |
| 10年単位の流れ | 大運 | 대운(大運) | 大運 |
| 季節の節目 | 節気 | 절기(節氣) | 節氣 |
| 移動の気 | 駅馬 | 역마(驛馬) | 驛馬 |
| 干支を引く表 | 万年暦 | 만세력(萬歲曆) | 萬年曆 |
いちばん引っかかるのが通変星です。韓国の資料で십신(十神)、中華圏の資料で十神と出てきたら、日本で言う通変星と同じものを指しています。表記が違うので別の理論に見えるだけです。
韓国だけにある習慣は何ですか?
손 없는 날、土亭祕訣、そして生活に深く入り込んだ宮合と日取りの文化 — この三つが韓国側の特徴です。
- 손 없는 날(ソンオムヌンナル) — 旧暦の日付の下一桁が9か0の日です。「손」は日付に従って方位を移動すると考えられてきた存在で、その손がいない日、という意味になります。引っ越しや開業の日をこれで決める人が今も多いです。
- 土亭祕訣(トジョンビギョル) — 朝鮮後期から新年の運を見てきた本です。今もお正月の前後によく見ます。四柱をまるごと立てるのではなく、その一年を短く読む方向のものです。
- 宮合と日取り — 結婚や引っ越しや開業の日を四柱で決めるのが、特別なことではありません。旅行の日も同じやり方で日取りを決めます。
- 万歳暦 — 干支を引く表の名前です。農民曆が「今日は何をするのがよいか」まで書いてあるのに対し、万歳暦は干支と節気を引くための表に近い性格です。
九星気学と四柱推命は、何が違うのですか?
問いそのものが違います。だから、どちらが正しいかを競う場所ではありません。
九星気学は、生まれた年(と月)で決まる本命星ひとつを軸に方位を見ます。四柱推命は生年月日時の八文字をすべて立てて、その配合を読みます。方位はその一部から派生して出てきます。出発点が違うので、答えも別の種類で返ってきます — 九星気学は「今年の自分はどの方位に気をつけるか」を問い、四柱推命は「自分という人はどういう配合か」をまず問います。
実際に旅行で使うときは、この違いがそのまま役割分担になります。吉方位・方位除けの考え方は九星気学のほうが細かく、生まれた時刻まで使う個人の配合は四柱推命のほうが細かいのです。どちらかを捨てる必要はなく、聞きたいことで使い分ければ大丈夫です。
中華圏の農民曆(黄曆)は、日付ごとに宜(してよいこと)と忌(避けること)を項目別に書いた本です。韓国の손 없는 날はここから来たのではなく、旧暦の下一桁という、はるかに単純な規則から出た別系統です。どちらも日取りですが根が違うので、同じ日に違う答えが出るのはむしろ自然です。
私はどの流儀で見ればいいですか?
慣れているほうで大丈夫です。ただし時刻の基準だけは、生まれた場所に合わせてください。八文字を立てる規則はどのみち同じなので、東京で生まれても台北で生まれても、韓国式の万歳暦で同じ文字が出ます。唯一ぶれるのが時柱なので、生まれた都市の経度補正だけ押さえておけば十分です。
旅行に使うなら、順番はこう考えると楽です。
- まず生まれた時刻を補正する都市ごとに補正値が違うので、ここを合わせないと残りがずれます。
- 慣れた伝統の用語で読む四柱推命で覚えたならそのまま、八字で覚えたなら八字で。対応表を横に置くだけで足ります。
- 日取りの習慣は現地のものを尊重する韓国で引っ越しや開業の日を決めるなら손 없는 날を、旅行の日なら韓国の占い文化を参考にしてください。
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韓国の사주と日本の四柱推命は違うものですか?
骨格は同じです。八文字の立て方も、立春で年が替わるのも同じで、分かれるのは時柱の時刻基準と日取りの習慣です。
三つの伝統で、新しい年はいつ始まりますか?
三つとも立春です。新暦の元日でも旧正月でもなく、月が替わるのも節入りです。
九星気学と四柱推命はどう違いますか?
出発点が違います。九星気学は本命星ひとつで方位を問い、四柱推命は八文字すべてで配合を問います。どちらが正しいかを競う話ではありません。
韓国の손 없는 날は、農民曆の宜忌と同じですか?
根が違います。農民曆は日ごとに宜と忌を項目別に書き、손 없는 날は旧暦の下一桁が9か0という単純な規則です。